
ナフサ供給不安をハウスメーカーが懸念
―納期や受注を調整、リフォームにも影響

ナフサ供給不安をハウスメーカーが懸念
―納期や受注を調整、リフォームにも影響
中東情勢の緊迫化によるナフサの供給不安から、先行きを懸念する声が大手ハウスメーカーから上がっている。ナフサは様々な住宅用建材の原料で、一部資材メーカーは建材の値上げや供給制限を通知しており、すでに納期延期や受注制限といった対応を強いられる事業者も出ている。ナフサの供給不安が長期化すれば、業界全体へ影響が拡大することは必至だ。
ある大手ハウスメーカーは、「ナフサ由来の建材について値上げ要請があり、現在協議中の段階。代替品の検討を行うとともに、(顧客に対する)商品・サービス提供の延期、受注制限を協議している」としている。他の大手ハウスメーカーは、「住宅業界全体としてはエンドユーザーへの直接的な影響はまだ出ていないが、供給不安が顕在化しつつある初期段階にある。足元では5月納材分から価格上昇になる可能性があるとの案内にとどまっているメーカーが多く、ナフサの供給不足により実際に納品見通しが立たない資材も出始めている」と説明する。
資材メーカーが予告した建材ごとの値上げ幅として、断熱材20~40%、パーチクルボード、合板、石膏ボード10~20%、室内建具造作材8%などが例示された。また、防水工事に使う透湿気密シートは供給が一時停止になったという。住宅に必要で使用量も多いこれらの建材は、値上げや供給不足が原価や工期に直に影響する。さらに、シンナーの供給規制で塗料や給湯器の供給にも滞りが出始めている。
影響は新築だけでなくリフォームにも及んでいる。前出の大手ハウスメーカーは塗料の出荷制限により、「外壁塗装のリフォーム工事において顧客に工事完了時期について相談を始めている。今後、受注を控えることも検討している」という。
2026.04.17