
Jリートの含み益、過去最高6.3兆円
―三井住友トラスト研、物件譲渡で利益顕在化も

Jリートの含み益、過去最高6.3兆円
―三井住友トラスト研、物件譲渡で利益顕在化も
三井住友トラスト基礎研究所は、25年下期の「J-REITレビュー」を公表した。対象銘柄の中央値は、前年同期比で分配金の成長率が+6.3%、1口当たりNAVの成長率が+2.4%だった。上期と同程度のプラス幅が続いた。不動産売却益(ネット)は668億円で、25年下期の当期利益4336億円に対して15.4%だった。含み益率は28.1%と上期末の27.2%から上昇し、過去最高額となる6.3兆円に積み上がった。
25年下期の分配金の成長率は、全体の約8割の銘柄がプラスで、+10%以上まで伸びた銘柄も約3割あった。ホテル銘柄では変動賃料の増加、オフィス銘柄は賃料増額、物流銘柄は売却益の還元を拡大する動きがみられた。NAV成長率は、鑑定評価額の緩やかな上昇によって9割を上回る銘柄がプラス成長。また、ホテル銘柄は相対的に高い成長率だった。
不動産売却益(ネット)は、前期の651億円から3%増加した。物流銘柄や複合銘柄で増加が続いた一方で、オフィス銘柄の売却益は減少した。全銘柄の含み益6.3兆円は、25年下期実績分配総額4072億円の約15倍。物件譲渡で含み益の顕在化もあったが、鑑定評価額の上昇で含み益は更に増加した。
内部留保残高は合計2379億円で、約6割の銘柄で内部留保が発生した。外部成長による物件取得は6981億円で前年同期から1300億円ほど増加した。取得額はホテルが最大で2211億円、次にオフィスの1897億円。平均取得NOI利回りは4.7%で、全銘柄のポートフォリオ平均NOI利回り4.94%を下回った。物件譲渡は4129億円で、前年より700億円弱増加した。LTVは平均49.1%。
2026.04.10