ザイマックス総研、建替後もオフィスが半数強

―都区部のビル更新、周縁部は半数が住宅

 ザイマックス総研は東京23区の老朽化したオフィスビルの更新状況を調べ、結果を公表した。14年以降の約10年間に、同社がデータを持つ既存物件1万6020棟のうち2661棟が取り壊され、その5割強を占める1416物件が再びオフィスとして整備されていたことが分かった。オフィス以外に転用された事例は住宅が592件、ホテルが247件、商業施設が162件など。都心5区では再びオフィスとして建て替えられた事例が62%と過半の一方、周辺18区では住宅への建て替えが48%と約半数を占めることも分かった。

 調査期間は昨年3月から12月まで。オンラインや現地調査などで解体後の用途や棟数などを調べた。取り壊されたビルの築年数は平均が41.9年、中央値は43.0年で築40年から55年が経過したビルが多かった。ただ築年数が比較的浅い段階での解体事例もみられ、耐震性能や設備水準を高めたり土地の高度利用を図ったりする観点での早期建て替えも選択されているようだ。取り壊されたオフィスビルの延床面積は500坪未満が44%と最も多く、1500坪未満のビルが8割弱。一方、1万坪以上のビルは2%。全体の93%が5千坪未満のビルだった。

 建て替えによる棟数の変化をみると、都心5区では複数棟を1棟に集約するケースが49%と約半数を占めるのに対し、周辺の18区では建て替え後も1棟である事例が76%だった。他方、1棟を複数棟に分ける開発パターンは5区で4%、18区で3%といずれも少数だった。各年の1月1日時点で存在する物件がその年に解体された割合を示す「滅失率」は、近年1%前後で推移している。同社は「ビルの取り壊しが安定的に発生している」とコメントしている。

2026.03.19