CBRE、レンダーの融資姿勢は緩和的

 シービーアールイー(CBRE)は、不動産融資を提供するレンダーの従業者を対象としたアンケート調査の結果をまとめた。回答企業は、銀行、信託銀行など30社。4~5月にアンケートを行った。24年度の融資実績は「新規融資が100%」の回答が、シニアレンダーの32%、メザニンレンダーの45%。「新規融資は融資額の8割超」を含めると回答の約8割を占め、レンダーが新規融資に積極的だったことがわかった。

 25年度の融資額の見通しは、24年度から「増加」がシニアレンダーの50%、メザニンレンダーの35%を占めた。「変わらない」も含めて、ほぼ全てのレンダーが緩和的な姿勢を続けるとの回答。また、利上げの想定は年度内に1~2回だった。一方で、米国の関税政策を含む経済の先行き不透明感から「景気後退懸念」をリスク要因と見込む向きもあった。選好するアセットは「賃貸マンション」が最多で、「ホテル」の支持も高まった。「物流施設」は低下傾向。魅力あるエリアには、オフィスで1位「東京23区」、2位「大阪」が並び、3位に「名古屋」が浮上。「福岡」は前年の3位から4位に低下した。

2025.07.11