欧米アジア太平洋で25年の投資増加予測

―CBRE、不動産市場の投資家意識調査

 シービーアールイー(CBRE)は、米国、欧州、アジア太平洋地域のそれぞれで、不動産投資を行う投資家の意識調査の結果を公表する。米国、欧州、アジア太平洋地域の各地域に投資する投資家は、25年に取得額を前年より増加させる意向が過半数だった。日本&アジア太平洋地域リサーチアドバイザーを務める大久保寛氏は「投資額を前年比で『同水準』と『増加』の合計は、どの地域も8割を上回るほど投資意欲は旺盛。投資額の増加を予測している」と話す。

 調査は24年末時点を基準として実施。欧米では不動産の価格調整が進み、金融政策が緩和傾向に向かう期待感から投資意欲の改善につながったとみている。アジア太平洋地域も、金利のピークを過ぎたと捉えるエリアが多い。一方で、日本のみ利上げ傾向にあるが相対的に金利水準が低く、今後の賃料上昇の余地が大きいとみられて、投資意欲は強い状況が続いている。大久保氏は「現時点では、各地域のCBREの営業から聞く投資家の投資意欲は大きく変化がない。25年の前半は様子見する投資家によって勢いが弱含む可能性もある。後半には、米国でFRBによる発信や経済政策の安定などが想定され、堅調に推移する見通し」と語った。投資家が選好するアセットタイプは、欧米アジア大洋地域のいずれも「住宅」と「インダストリアル・物流施設」が上位。加えて米国は「商業施設」、欧州とアジア太平洋地域は「オフィス」が選ばれた。

 投資戦略の質問には、欧米アジア太平洋地域のいずれも「バリューアッド」を選択する投資家が最多だった。日本でも、今まで「コア」が多かったが「バリューアッド」の割合が逆転。市場のファンダメンタルズが改善して、成長志向が強まったとみている。

2025.03.28