ソニー、銀座に自社運営のイベントビル

 ソニーグループは東京・銀座の旧ソニービルを現地で建て替え、テナントを入れない自社運営の複合商業ビル「銀座ソニーパーク」として1月26日に再オープンする。数寄屋橋交差点の角地で59年間運営した自社ビルを解体し、18年から21年まで公園として暫定利用した後、地上5階地下4階建ての低層ビルを建てた。街に開かれた公園のような建物として音楽やアートなどのイベント事業者に場所を貸したり広告出稿を募ったりして収益を上げる。ビルを運営するソニー企業の永野大輔社長は「1日に9千~1万人以上が訪れる施設にしたい」と話している。

 建物の高さは33・9m。銀座の標準的な建物の半分程度に高さを抑え、高層ビルが多い銀座の一等地に余白を生む効果を狙った。地下3階にソニーが運営する飲食店が入る。その他の階は体験型イベントや物販などに活用。有料イベント以外は誰でも自由に入館し、食事や休憩、待ち合わせなどに使える。永野社長は「建物は旧ソニービルの半分程度の高さだがきちんと収益が上がるよう計算して建てた」としている。

2025.01.31