
金子恭之・国交相が初登庁し就任会見
─外国人土地取得規制は「政府全体で」

金子恭之・国交相が初登庁し就任会見
─外国人土地取得規制は「政府全体で」
高市早苗内閣の金子恭之・国土交通大臣が初登庁した。国土交通省が自民党の大臣を迎えるのは16年ぶり。就任会見では、公明党が進めた国土交通行政を引き継ぐ意思と、高市首相からの個別指示に全力で取り組む意欲を示した。日本維新の会との連立合意書に盛り込まれた「外国人・外国資本の土地取得を規制する法案提出」についても考えを示した。
金子大臣は「08年に金子一義大臣のもと国土交通副大臣を拝命し、自民党最後の副大臣となった。大臣として再び国土交通行政に携わることにご縁を感じる」と語った。就任にあたり高市首相から個別指示を受けたことも説明。首相指示の内容は▽災害に強い地域づくり▽防災減災・国土強靭化▽インフラ老朽化対策加速化▽地方を含めた交通網・物流インフラ整備▽観光振興を通じた地域活性化やオーバーツーリズム対策推進▽インフラシステム海外展開▽領土領海の警戒監視の適切な実施▽27年国際園芸博覧会の円滑準備・運営。これらを踏まえ「職責を全うする」と意欲を示した。
維新との連立合意書に「26年通常国会で外国人および外国資本による土地取得規制を強化する法案を策定する」との文言が盛り込まれたことについては、「外国人による土地取得は課題が多岐にわたるため、政府全体で議論を進めることとされている。関係省庁とよく連携し適切に対応していきたい」と答えた。
また、地域政策で力を入れたいことを問われ、「二地域居住は地域の担い手確保に意義のある取り組みで、担い手不足の課題を抱える農村活性化にも資する」と二地域居住に言及した。「私の地元は人口2000人の純農村地帯。しっかり頑張る」と力を込めた。熊本県球磨郡深田村 (現あさぎり町)出身、64歳。
2025.10.31