住金機構、リ・バース60に全期間固定型
─25年1月から、5金融機関が取扱い開始
住宅金融支援機構は、「リ・バース60」に全期間固定金利タイプを25年1月6日から導入する。これまでリ・バース60には変動金利タイプと、固定金利期間選択タイプがあった。利用者アンケートを実施したところ、将来の金利変動で月々の支払額が変わることを懸念する声が5割を超えたことから、全期間固定金利タイプを設ける。
リ・バース60は、60歳以上を対象にした住宅取得資金やリフォーム資金などの融資商品。融資の対象の住宅・土地を担保とし、存命中は毎月利息のみ支払い、元金は死亡時に相続人が一括返済するか、担保物件の売却で返済する。対象年齢が60歳以上のため、利用者には年金受給者が多い。全期間固定金利タイプを加えることで、利用者の選択肢を増やし、高齢者でも住宅ローンを安心して利用できる環境を目指す。
新たに導入されるリ・バース60全期間固定金利タイプの取扱い金融機関は、▽日本モーゲージサービス(取扱い開始日=1月6日)▽全宅住宅ローン(同)▽オリックス・クレジット(同)▽SBIアルヒ(1月9日)▽日本住宅ローン(1月24日)─の5金融機関。これまでの変動金利タイプ・固定金利期間選択タイプを提供する金融機関は86機関。
リ・バース60の23年度利用実績は、付保申請戸数1626戸、付保実績戸数1382戸、付保実績金額は218億円。借入額の平均は1707万円だった。主な資金使途別申込属性をみると、23年度は注文住宅での利用が527件で最も多く、次いで借換え316件、戸建てリフォーム289件、新築マンション284件だった。
2025.01.10