注文住宅の建築費、3415万円に上昇

―リクルート、ZEH認知者の45%導入

 リクルートは、24年の「注文住宅動向・トレンド調査」の結果を公表した。調査は20歳以上の男女で、1年以内に一戸建て(新築・建て替え注文住宅)を建築した1540人(建築者)と、今後2年以内に一戸建ての建築を検討している1851人(検討者)が対象。全国の建築者の平均で、建築費用(土地代を除く)は3415万円(23年比229万円増)となり、直近9年間の調査で最高額だった。新規取得者に限った土地代は全国の平均で、2331万円(186万円増)で、同じく直近9年の調査で最高額を更新した。

 調査の期間は7月26日~8月8日で、インターネットを通じて実施した。首都圏の建築者は、建築費用が3943万円(348万円増)、土地代は3148万円(264万円増)で、建築費用・土地代の上昇幅は首都圏以外の建築者よりも大きかった。建築者の世帯主年齢をみて、全国の平均は40・7歳(0・8歳増)となり、過去5年で唯一40歳を上回った。全国の建築者で、「注文住宅以外の種別を検討しなかった」割合は40・2%(0・9㌽増)で、ここ5年で4・4㌽まで増加している。「新規建築」の割合は84・1%(0・8㌽減)、「建て替え」は15・0%(0・6㌽増)。建築する際に重視した点は「間取り・プランが良いこと」は45・4%(1・8㌽減)で最多。前年と比べて、「ZEH」や「アフターサービス及び保証制度」を重視する回答が増えた。

 また、「ZEH」の認知率は78・3%(1・2㌽減)で、「ZEHの内容まで知っている」は38・1%(5・5㌽増)だった。ZEH認知者で「導入した」は45・0%(5・8㌽増)で、導入による毎月の光熱費削減を実感する額は、平均7161円だった。

2024.11.29