心斎橋筋商店街の通行量は月840万人

―CBRE、コロナ前比の92%まで回復

 シービーアールイー(CBRE)は7日、大阪・心斎橋筋商店街で第2四半期(4~6月期、2Q)の歩行者通行量の調査レポートを公表した。2Qの期中月間平均通行量は840万人で、コロナ前の19年と比べて92%で、23年の順調な通行量の回復傾向は24年に入っても続いている。また、心斎橋筋商店街を含む心斎橋筋ハイストリートの店舗の空室率は2Qで0・6%に低下。調査を開始した17年4Qから2年間は空室率0%が続いたため、コロナ禍前の状態に戻ったとみている。

 2Qの総通行量は2500万人を上回り、コロナ禍以降で最多を記録した。月別の通行量も毎月800万人を超える水準で、コロナ前と比較して4月が90・7%、5月が93・9%、6月が92・5%だった。コロナ禍に入ってから、店舗の空室率は24・1%まで上昇したが、4年半の期間で低下が続いた。

 心斎橋筋商店街のアーケードには、約150店舗が加盟している。2Qとコロナ前の19年4Qを比較した際に、テナント構成は変化し、店舗の大型化が進んで平均面積は50坪の増加となった。また、1社で5店舗を運営する企業もあり、寡占化したとみている。

 店舗は、「ファッション」が、24年2Qは56件で41・2%(19年4Q比6・2㌽減)だった。「ドラッグストア」は17件で12・5%(0・1㌽減)とほぼ同水準、「食物販・飲食店」は11・8%(2・1㌽減)で減少した。一方、「リユース」は14件で10・3%(4・5㌽増)、「アウトドア・スポーツ」も12件で8・8%(4・4㌽増)とほぼ倍増。「その他」となる14店は10・3%(4・5㌽増)を占め、目立つのはカプセルトイ専門店。外国人旅行客から人気を集めて、エリアのにぎわいを促進しているという。

2024.10.18