長期優良住宅、着工に対する割合が増加

─国交省23年度調査、累計約160万戸に

 国土交通省は、23年度の長期優良住宅の認定状況を調査した。新築の戸建ての認定は11万1262戸で、前年度比4247戸の減少となった。新築戸建ての減少は2年連続だが、新築戸建ての着工戸数に対する割合は31・3%で、4年連続で増加している。新築の共同住宅等は4813戸で前年度から2286戸増えた一方、着工戸数に対する割合は1・1%(前年度は0・5%)にとどまる。戸建て・共同住宅等のこれまでの新築認定累計は159万648戸となった。

 増築・改築の23年度認定実績は、戸建てが169戸(前年度比41戸増)、共同住宅等7戸(3戸増)。累計は1762戸。増築・改築なしの既存住宅の認定は、戸建てが69戸(44戸増)、共同住宅等1戸(前年度と同じ)。既存累計は96戸となった。

 認定実績を都道府県別にみると、新築戸建てで最も多かったのは愛知県で1万3204戸、次いで東京都6988戸、埼玉県6729戸、静岡県6464戸、神奈川県6050戸。新築共同住宅等は神奈川県1205戸、東京都783戸、岡山県474戸、兵庫県400戸、埼玉県227戸の順に多い。増築・改築は、戸建てでは北海道59戸、新潟県24戸、宮城県13戸の順で多い。既存住宅の戸建ては福岡県12戸、神奈川県9戸、静岡県8戸の順で多かった。

 長期優良住宅は、構造・設備などに長期にわたって良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅。認定住宅は、住宅ローン金利の引下げや税優遇などが受けられる。新築は09年6月4日から、増築・改築は16年4月から、増築・改築なしの既存住宅は22年10月から、それぞれ認定が開始されている。

2024.07.26