23年度のリフォーム受注高が過去最高

─国交省調査、物価高での値上がり明確に

 国土交通省は、「建築物リフォーム・リニューアル調査」の23年度計をまとめた。23年度のリフォーム工事受注高合計は前年度比14・9%増の13兆2739億円で、現在の調査形式になった18年度以降で最高額。国交省は受注高の増加について「近年の物価高騰で一契約当たりの受注高が値上がりしているためと考えられる」と話す。受注高合計のうち住宅のリフォーム工事は4兆2710億円(前年度比9・0%増)、非住宅建築物の工事は9兆29億円(17・9%増)。

 住宅の工事種類別は、増築工事が513億円(2・7%増)、一部改築工事が1605億円(48・1%増)、改装・改修工事が3兆3134億円(8・2%増)、維持・修理工事が7458億円(6・9%増)。

 非住宅建築物の工事種類別は、増築工事が3988億円(15・9%減)、一部改築工事が2039億円(35・8%増)、改装・改修工事、維持・修理工事は8兆4003億円(19・8%増)。

 用途別では、住宅は「一戸建て住宅」が2兆2700億円(6・4%増)、「共同住宅」が1兆9470億円(14・3%増)。非住宅は、「事務所」が2兆4728億円(46・9%増)、「生産施設(工場、作業場)が1兆7991億円(0・4%減)。

 用途、構造別では「木造の一戸建て住宅」が2兆521億円(7・1%増)で最も多く、次いで「コンクリート系構造の共同住宅」が1兆7515億円(13・6%増)と多い。発注者別では、住宅は「個人」2兆7687億円(6・0%増)、「管理組合」7131億円(11・3%増)。非住宅は「民間企業等」が6兆9013億円(17・2%増)、「公共」1兆7586億円(19・3%増)だった。

2024.06.21