CBRE、Jリートの取得・売却最高額
シービーアールイー(CBRE)は、24年第1四半期(1Q、1~3月期)の日本における事業用不動産への投資動向のレポートを公表した。全投資額は1兆4390億円(前年同期比7%増)だった。10億円以上の投資の内訳が、Jリートは4750億円(33%増)、その他国内投資家は7440億円(29%増)と大幅に増加した。慎重姿勢な海外投資家の投資額2210億円(46%減)への減少を、国内勢が補った。
国内投資家の取引は活発で、10億円未満を含むJリートの取得額は5020億円(36%増)となり、四半期として過去最高額だった。また、Jリートの売却額も前年から約2倍の3560億円で四半期の過去最高額。一方で、海外投資家は慎重姿勢で、23年3Qから3期連続で前年同期を大きく下回る取得額だった。
アセット別では、10億円以上の物流施設への投資額は3710億円(113%増)と大幅に伸び、複数の大型取引があった。オフィスは7420億円(15%増)、住宅は1310億円(31%減)だった。ホテルは920億円(37%減)にとどまったが、投資家の国内のホテルへの関心は続いているとみている。
2024.05.17