ライフル、住宅ローン金利「上昇」7割

―ユーザー調査、過半数が価格上昇見込み

 LIFULLは、運営する不動産サイト「LIFULL HOME’S」を通じて、5年以内に住宅を購入する予定があるユーザーを対象に住宅ローンに関する意識調査を行った。有効回答数は658人。今後1年間の見通しの質問で、不動産価格について「上昇」を見込んでいる回答は55・5%で過半数だった。住宅ローンは「ゆるやかに上昇」が52・4%、「何かをきっかけに大きく上昇」の16・9%と合わせて、69・3%が「上昇」の予測だった。

 住宅購入に関する意識を尋ねたところ、「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」が44・7%で最多だった。続いて、「住宅ローン控除(減税率)が変わらないうちに買いたい」は42・1%。3位には「希望に合う物件が出たら買いたい(現状希望に合う物件が出ていない)」で36・0%だった。また、最多だった「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」という回答の割合を世帯年収別にみると、「400万円未満」は37・3%、「400万円~1500万円未満」はいずれも40%台だった一方、「1500万円以上」では73・8%が回答。高額な住宅購入を検討する可能性が高い層ほど、住宅ローン金利の変動に敏感とみられる。

 住宅ローンの利用を検討する金融機関は、関東・近畿で「メガバンク」が65・4%、「ネット銀行」が56・4%。地方では「メガバンク」「ネット銀行」「地方銀行」が48~50%台とほぼ拮抗する割合だった。住宅ローンを今組む想定で質問すると、一部期間も含めた「固定金利型」の回答が67・0%、「変動金利」は22・5%。調査では、金融政策の変更から、固定金利型の検討層が増加しているとみている。

2024.01.26