若年層は10年前より広い間取り重視傾向
―アットホーム、賃貸住まい選び動向を調査
アットホームは、全国の18~29歳の若年層の学生・社会人男女を対象に、13年から定期的に実施している住まいの動向調査をまとめた。部屋の間取りは23年で「ワンルーム」22・3%、「1K」39・1%で合計6割超を占めた。ただ、「ワンルーム」と「1K」の合計が75・4%だった13年の調査からは大きく減少し、23年は「1LDK」が15・2%と13年より8㌽以上も増加。調査では、コロナ禍を経たことなどから若年層も「家にいる時間が増加し、より広い家に住みたい意識が高まっている」と分析した。
駅距離を尋ねると、23年の調査で最寄り駅からの距離は「3分以内」が8・2%、「5分以内」は13・2%で、合計21・4%だった。13年の調査では「5分以内」が計31・3%だったため、約10㌽減少した。また、「20分超」が15・6%と13年調査より4・7㌽増加しており、「最寄り駅までの近さはあまり重要度として高くなくなっている傾向」とみている。
築年数の質問では、築浅と築古の二極化傾向がみられた。「新築」「3年以内」の合計が23年調査で21・0%と13年調査より8㌽近く増えた一方、23年調査では「20年超」を22・7%が選んでおり、13年調査から5㌽以上の増加だった。
設備では、「インターネット・Wi―Fi接続料込み」の重視が増加。「温水洗浄便座」や「浴室乾燥機」の重視も増え、設備の普及やテレワークを含む働き方の変化の影響と捉えている。部屋探しから契約までの日数は、特に学生で長期化傾向。大学に推薦入学する学生の増加が関係した可能性を指摘した。他に不動産会社の情報をインターネットで調べた旨の回答が増えており、信頼度を重視する傾向があるとした。
2023.12.22