住まいの節約志向と安全性に注目集まる

―ライフル、東京は宅配ボックスも重視

 LIFULLは、住まい探しで優先する条件の23年の調査結果をまとめた。譲れない条件の全国の総合1位は、「バス・トイレ別」(936㌽)だった。2位が「駐車場あり」(873㌽)、3位に「室内洗濯機置場」(823㌽)が入った。昨年に比べて重視された条件は、ポイントが3倍近くに増加した「南向き」に加えて、ともに1・5倍以上に伸びた「追焚機能」(528㌽、8位)と「オートロック」(512㌽、9位)だった。調査では「節約志向」と「安全性」に関する条件に、注目が集まったとみている。

 調査は、LIFULLが運営する不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」に備えた「できれば/必須」の優先順位を付けた検索の結果から行った。ポイントの増加幅が最大だった「南向き」は、引っ越し繁忙期の冬期が厳冬だったことが影響して、日当りや温かさの希望が多かったと分析。「オートロック」は主に都市部で、「追焚機能」は主に地方で、それぞれ優先する条件として挙がった。また、地方では「家具・家電付き」のニーズも高まったという。

 首都圏でみると、東京都で「宅配ボックス」は優先する条件の19位に入った。20位以内だったのは全国で東京都のみ。調査では、ECなどを利用する層に今後、より重視されていく条件と予想している。また、「タワーマンション」は東京都に加えて神奈川県、千葉県でも20位以内だった。湾岸を始めとしたエリアで、高層階の暮らしを考える検索者の人気条件となったと捉えている。他に、「追焚機能」は、東京都の5位など、首都圏を始め関東地方で着実に順位を上げて人気の条件となってきているとした。

2023.12.8