住まい探しは急がずじっくり長期化傾向
―RSC、利用はスマホ9割超でPC3割
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)はこのほど、23年の不動産情報サイト利用者意識アンケート調査の結果をまとめた。住まい探しを始めてから契約までにかかった期間の質問で賃貸・売買の全体は、「1カ月~3カ月未満」が29・7%で最多だった。「3カ月~6カ月未満」は16・2%、「6カ月以上」も16・2%と長期間の回答が、いずれも昨年より5㌽以上の増加があった。調査結果から「コロナ禍で急ぎ住み替え先を決める傾向は収まり、じっくり検討している」とみている。
物件の検討から契約までの間に、不動産情報を調べる際に利用したものを尋ねると、「スマートフォン」が93・4%で過去最多。一方、「PC」は31・1%で過去最低だった。問い合わせた不動産会社の数を聞くと、全体の平均では「3・1社」で、前年比0・1社の増加だった。特に、売買は「1社」とする割合が25・4%と、前年より9・6㌽の大きな増加をみせた。物件数の質問の平均は「4・9物件」で前年より0・1物件の減少。「6物件以上」の割合も「28・1%」で直近5年では最低だった。
他の質問をみると、不動産情報サイトで物件を探す際に必要だと思う情報は、「居室/リビングの写真」が全体で最多だった。不動産会社に求めるものは「正確な物件情報の提供」が最も多かった。不動産会社の対応で満足だったものは、「レスポンスが早かった」が1位。また、非対面の接客で今後の住まい探しに使いたいとしたものは、「IT重説」が最多。コロナ禍の影響で住宅に求める条件として挙がったのは、「宅配ボックス」が最も多かった。
2023.11.10