築30年以上の戸建てに修繕費615万円

―アットホーム、外壁の修繕費には138万円

 アットホームは、一戸建て修繕の実態を調査した結果をまとめた。全国で新築一戸建てを購入して30年以上住んでいる50歳以上の337名にインターネットによるアンケート調査を実施。一戸建ての修繕にかかった費用は、平均で615・1万円だった。建物構造でみると修繕費用の平均は、木造で628・8万円、鉄筋・鉄骨造が582・4万円だった。

 修繕を行った場所を質問すると、最多は「外壁」79・2%、続いて「トイレ」75・4%、次に「屋根」73・6%、加えて「給湯器」73・0%までが7割を超えた。修繕回数の平均は「外壁」1・7回、「トイレ」1・4回、「屋根」1・6回、「給湯器」1・9回。修繕費の合計は平均で、「外壁」138・3万円、「トイレ」35・5万円、「屋根」113・8万円、「給湯器」41・9万円だった。「屋根部分の経年劣化の進みが早く修繕費がかかった」や、「給湯器の耐用年数を考慮すべき」などの経験談があった。

 修繕費用については、「毎月積み立てている」とする回答は8・9%だった。経験談に、「100万単位の費用がかかる」とのコメントがあった。続いて、省エネやエコを意識した「エコリフォームを行ったことがある」は41・5%で、「耐震補強工事を行ったことがある」は8・0%。修繕経験者から「二重窓は、省エネだけでなく遮音性も向上した」「光熱費が格段に安くなった」などの話が寄せられた。修繕の際に「見積りを依頼した」は61・1%で、依頼した会社数は平均で1・7社だった。施工会社を選んだ理由としては、「担当者の提案が良かった」「知人の紹介」が同率の27・3%で並んで最多だった。

2023.10.27