首都圏の賃貸契約の家賃が初の9万円台

―リクルート、セキュリティの設備は堅調

 リクルートは、22年度の首都圏における賃貸契約者の動向調査の結果をこのほどまとめた。契約した住まいの家賃は平均9万230円で、3年連続の上昇から初の9万円台に達した。また、設備に対する満足度を尋ねたところ「24時間出せるゴミ置き場」と「ディンプルキーなどピッキング対策の鍵」が同率1位だった。調査は6月にインターネットによるアンケートで実施。本調査で有効回答数1208サンプルを得た。

 「ピッキング対策の鍵」は、属性別に女性社会人から支持が厚かった。次に引っ越す際に欲しい設備の質問では、1位が「独立洗面台」で、21年度まで1位が続いた「エアコン付き」は2位。また、「セキュリティシステム」「スマートロック」「非接触キー」などセキュリティ関連設備は、比較的に堅調だった。

 部屋探しで見学した物件数は平均2・7件(前年度比0・2件減)で前年度から若干減少した。また、オンライン内見のみ実施が22・7%(2・1㌽増)、オンライン内見・対面での内見併用は9・8%(3・0㌽増)で、3分の1近くがオンライン内見を利用した。オンライン上で行う賃貸契約(ITによる重要事項説明)の認知率は78・3%(6・1㌽増)、内容把握率41・1%(4・6㌽増)、実際の利用率14・9%(4・0㌽増)で、いずれも前年度より増加した。

 ペットについても聞くと、現在飼っているという回答は18・2%、今後飼いたい割合は44・5%。家賃が高い層ほど飼育したい意欲が高かった。魅力を感じるコンセプト住宅についての質問は、最多が「防災」で、「デザイナーズ賃貸」と「カスタマイズ・DIYができる」が続いた。属性によって「子育て世帯向け」や「ペットオーナー向け」も人気だった。

2023.10.13