売り物件の成約件数3カ月ぶり前年超え

―4レインズ活用、売り登録は2桁増続く

 不動産流通推進センターは、全国の指定流通機構による6月のレインズシステムの活用状況をまとめた。売り物件の成約報告件数は1万5670件(前年同月比4・7%増)で、3カ月ぶりに前年を上回った。売り物件の新規登録件数は12万631件(20・5%増)、総登録件数は37万1084件(24・5%増)となり、23年に入ってから2ケタ増が続いている。

 売り物件を取引態様別にみると、成約報告のあった物件は、媒介契約1万2961件(2・0%増)、売主2630件(18・9%増)、代理79件(38・6%増)。構成比で、媒介契約は82・7%(2・1㌽減)、売主は16・8%(2・0㌽増)、代理は0・5%(0・1㌽増)だった。エリア別では、首都圏5701件(3・9%増)、近畿圏3867件(4・3%増)、中部圏1400件(8・2%増)、九州1241件(9・7%増)を始め、大都市圏を含む成約が多いエリアで前年同月を上回った影響から、全国の成約件数も前年超えの件数となった。

 売りの新規登録の物件は取引態様別に、媒介契約7万6878件(12・6%増)、売主4万1748件(38・4%増)、代理2005件(20・4%増)となった。構成比は媒介契約63・7%(4・5㌽減)、売主34・6%(4・5㌽増)、代理1・7%(前年と同じ)。エリア別の詳細からみると、首都圏は5万7092件(26・5%増)と前年より大幅に増加。、近畿圏1万9817件(20・6%増)、九州9187件(22・7%増)、北海道4745件(28・4%増)、四国2160件(43・5%増)も、全国の平均より大きい増加率がみられた。

2023.07.28