国内宿泊旅行ニーズがコロナ禍後の最高
―リクルート調べ、宿泊旅行に前向き7割

 リクルートは、旅行者の旅行意欲や行動予定を聴取する「国内宿泊旅行ニーズ調査」の5月時点の結果をこのほどまとめた。国内宿泊旅行について前向きな意欲を持つ層は70・9%(前年同月比7・5㌽増)で、20年3月の調査開始から最高を記録した。生活者心理に関しては、「旅行は気軽にできる」という回答は55・5%(9・2㌽増)で、コロナ前の59・0%に近づく大幅な改善がみられた。

 調査は、5月8、9日に全国の20~79歳の会員モニター1652人に対して実施した。旅行の計画について「予定をしており、気にせず行く層」が13・1%(5・8㌽増)、「予定をしており、気を付けながら行く層」が25・4%(3・1㌽増)だった。「旅行に行きたいが様子を見ている層」の32・4%も加えると意欲のある層は70%を超えた。

 今回の調査では、夏(6~8月、お盆を除く)に「近隣都道府県よりも遠方へ旅行したい」との回答は51・5%、「近場の旅行」を希望する割合は31・4%だった。お盆の旅行については、「遠方」が51・4%、「近場」が28・1%となった。3月に聴取したゴールデンウィークの旅行予定は、「遠方」希望は41・8%だったため、遠方への意欲は10㌽近く増加した。

 希望または予定する旅行の目的を尋ねると、夏やお盆の時期では、「まちあるき・都市散策」や、遊園地・動物園・博物館などの「テーマパーク」、お祭り・スポーツ観戦・コンサートなどの「イベント参加」の回答割合は、それぞれ前年同月から2~5㌽程度の増加がみられた。一方、「宿でのんびり過ごす」という答えは前年より4㌽程度の割合で減少した。

2023.06.23