全118機関の経常損益総額は3.64%減の6兆4001億円
―トップは三菱UFJ銀、上位10機関中5機関は2ケタ増
2022年3月期第3四半期の経常利益を開示した118機関のデータによると、経常損益の総額は、前年同期実績6兆6420.63億円から3.64%減(2418.65億円減)となる6兆4001.98億円だった。上位10機関のうち減益は5機関に増えたが、その他5機関はすべて2ケタ増だった。
経常益計上額のトップは、三菱UFJ銀の9867.92億円(95.48%増)、2位は三井住友銀の7279.75億円(42.62%増)、3位はみずほ銀の4917.00億円(79.06%増)、4位はゆうちょ銀の3298.05億円(16.39%減)、5位はアメリカンファミリー生命の2982.13億円(11.64%増)。6位以下は第一生命の2920.37億円(0.25%減)、メットライフ生命の2706.05億円(66.36%増)、東京海上日動火災の2523.93億円(21.42%減)、三菱UFJ信託銀の1716.37億円(2.79%減)、日本生命の1573.25億円(71.43%)減だった。前年同期トップだった日本生命は、経常収益が5057.06億円(10.43%)増やした一方、経常費用を8990.01億円(20.92%)増やしたことが影響した。
トップ10以外で増益が目立ったのは、14位の三井住友信託銀(1470.11億円、144.76億円増)、25位のSBI新生銀(455.53億円、295.77億円増)、26 位の伊予銀(435.85億円、93.6135位の億円増)、35位のきらぼし銀(295.15億円、135.53億円増)、49位の肥後銀(198.72億円、87.71億円増)などだった。三井住友信託銀は、経常収益を2564億円増やしたことが大きく寄与し、経常益は100.9%増やした。前年同期は0.73%億円増に止まっていた。一方、減益が目立ったのは、17位のかんぽ生命(781.38億円、1908.68億円減)、23位の住友生命(462.87億円、389.79億円減)、27位の損害保険ジャパン(394.44億円、1011.89億円減)、46位のみずほ証券(202.82億円、460.12億円減)などだった。なお経常損失を計上したのは、前年同期の2機関から4機関に増え、オリックス生命と福邦銀は前年同期に引き続き経常損、最大損失機関はニッセイ・ウェルス生命の-770.85億円だった。
2023.06.02