不動産流通業が2期ぶりのプラス水準に
―土地総研の業況調査、価格の上昇続く
土地総合研究所は、4月1日時点の「不動産業業況等調査」の結果をまとめた。住宅・宅地分譲業の経営状況を示す指数は、前回(1月1日)比で1・3㌽改善し、+16・1。不動産流通業(住宅地)は5・1㌽改善の+1・0で、2期ぶりのプラス水準となった。ビル賃貸業は5・0㌽悪化し+10・0だった。
住宅・宅地分譲業の項目別指数は、用地取得件数△34・4(前回は△29・6)、モデルルーム来場者数△17・2(△36・0)、成約件数△19・0(△27・5)、在庫戸数+34・8(+18・5)。販売価格の動向は+51・6(+65・4)で、12年7月の調査以降44期連続して、上昇傾向である見方が多い状況が続く。
不動産流通業(住宅地)の既存マンション等の各指数は、売却依頼件数△17・4(△15・6)、購入依頼件数△8・7(△28・3)、成約件数△34・8(△30・4)、取引価格+20・7(+14・1)。売却依頼は38期、購入依頼は20期、成約は36期、それぞれ連続して減少傾向との見方が多い状況が続いた。取引価格は9期連続で上昇傾向にあるとの見方が多い。
ビル賃貸業は、空室の状況が+6・3(+9・7)、成約賃料動向が0・0(+10・0)。空室の状況は2期連続でプラス水準だった。 3カ月後の経営状況見通しは、住宅・宅地分譲業△6・5、不動産流通業(住宅地)△13・8、ビル賃貸業+2・5。対象社は、住宅・宅地分譲業42社。不動産流通業(住宅地)56社、ビル賃貸業23社の計121社、うち100社が回答した。
2023.05.25