営業マンの評価は「人柄・態度」重視
―プレ協調査、契約後の関係継続が課題
プレハブ建築協会は、22年度の「信頼される住まいづくり」のアンケート結果をまとめた。メーカーの選定理由は「安心できる会社だった」と「品質・性能が優れていた」がそれぞれ63%となり、最多。次点は「営業担当者の説明に納得できた」で48%。プレハブ住宅の選定は安心・品質・納得が決め手となっている。
営業担当者に対する満足度評価では、総合評価は「とても満足」と「満足」の合計が87%で前年度(84%)より評価が高まった。項目別では、「人柄・営業態度」の満足合計は90%(前年度87%)に達し、顧客に接する態度が総合評価に与える影響が大きいとうかがえる。一方で、「住まいづくりに関する知識」の項目での満足合計は81%(前年度と同水準)、「説明やアドバイス」の評価での満足合計は80%(81%)と、人柄・営業態度に比べると低い。
営業担当者の満足度は、契約段階では88%、設計段階は83%、工事段階は80%、入居後75%と、契約段階をピークに評価が低下する傾向がみられる。これは毎年同じ傾向であり、プレ協はこの課題について「契約以降も、お客様とのつながりを絶やさないなど、建築後の不安を解消し契約時の満足度をハイレベルで維持するための取り組みが必要」と分析する。
営業担当者からの「役に立ったアドバイス」は「商品の特徴」が71%でトップ。「間取り等のプラン内容」が57%で続く。「もう少し欲しかったこと」は「特になし」が最多の48%だった一方、次点は「間取り等のプラン内容」の14%。これは役に立った項目の上位でもあることから、重要な項目と分析できる。
会員のプレハブ住宅メーカー9社でマイホームを新築し入居した607名が回答した。
2023.03.10