22年度のリフォーム費用平均390万

―リフォーム推進協、若い世帯が高い傾向

 住宅リフォーム推進協議会は、22年度の「住宅リフォームに関する消費者・事業者実態調査」の結果をまとめた。リフォーム実施者の検討時の予算平均値は前年度から約4万円アップし265・2万円となった。実際にかかった費用の平均は390・4万円(前年度比49・1万円増)。前年度に続き、当初の予算を上回る傾向にある。

 予算を上回った理由で最も多かったのは、「予定よりリフォーム箇所が増えた」で50・2%。次いで「設備を当初よりグレードアップしたから」が38・1%だった。リフォームにかかった費用の平均を世帯主年代別で調べると、50歳代以上は286・4万円だったのに対し、20~40歳代世帯は545・2万円で若い世帯の方がリフォームに費用をかけていることが分かった。検討時点での資金源の予定は、20~40歳代、50歳代以上ともに「自己資金」の回答が最多だったが、50歳代以上では96・5%と大多数だったのに対し、20~40歳代は75・4%となった。20~40歳代は自己資金に次いで「両親など親族による援助」が33・1%、「民間金融機関からの借り入れ」が12・8%。

 リフォームに関する税制優遇措置の認知度は、リフォーム実施者では「住宅ローン減税(増改築)」が35・2%で最多。検討者では「耐震リフォーム減税(所得税)」が61・2%で最も多かった。実施者が実際に活用した税制優遇措置は「同居対応リフォーム減税」が最多で58・8%。次いで「耐震リフォーム減税(固定資産税)」が55・9%。同居対応リフォーム減税は、事業者から進められて活用した人が35・4%で他の制度と比較して高かった。実施者1260名、検討者1242名が回答した。

2023.03.03