三鬼、都心5区のオフィス空室率が低下

 三鬼商事は、全国主要都市の1月末時点におけるオフィスビルの需給動向を公表した。東京都心5区の平均空室率は6・26%(前月比0・21㌽減)だった。竣工時に満室で開業した新築ビルがあったほか、既存ビルでも大型の成約の動きがあったため、空室面積は1万6000坪の減少となった。

 エリア別の空室率は4区で低下し、新宿区のみ僅かに上昇した。千代田区は空室率4・49%(0・19㌽減)、中央区で7・62%(0・45㌽減)、渋谷区が3・63%(0・02㌽減)にそれぞれ低下。港区では新築ビル1棟が満室稼働で竣工したほか、既存ビルの大型空き床にも成約がみられ、空室率7・98%(0・24㌽減)に低下した。新宿区は空室率5・93%(0・06㌽増)と小幅な上昇をみせた。

 都心5区の1月末時点の平均賃料は、坪当たり2万26円(0・16%減)と30カ月連続で低下した。中央区のみ1万8494円(0・02%増)と僅かに上昇したが、4区は緩やかに低下した。

2023.02.17