政府、住宅省エネサイトの機能を拡充

―建材・設備検索可能に、設計変更相談も

 政府は、住宅の省エネ化を支援する「住宅省エネ2023キャンペーン」の公式サイトで、リフォームの補助対象とする建材や設備の公開を31日から始めた。設計変更で補助事業の対象になる住宅の設計者からの相談窓口も同日開設する。同キャンペーンのうち、2つの補助事業が対象にしている窓の断熱改修についても、それぞれの補助額などを確認できる機能を今後追加する。

 同キャンペーンは、国土交通省の「こどもエコすまい支援事業」、経済産業省と環境省の「先進的窓リノベ事業」、経産省の「給湯省エネ事業」の3事業の総称。31日に公開されるのは、3事業の補助対象になる建材・設備を一括して検索できる機能。リフォーム工事の内容を選択すると、登録されたメーカーの一覧が表示され、メーカーを選ぶと対象商品が表示されるようになる。

 22年11月8日以降に対象工事(基礎工事より後の工程工事)に着手する新築住宅は、当初計画していた住宅の省エネ性能がZEHレベル未満であっても、省エネ性能をZEHレベル以上に変更すれば「こどもエコ」の対象になる。そのため、設計変更を検討する設計者専用の相談窓口も31日に開設し、専門家が設計変更への具体的なアドバイスを行う。相談は無料だが、住宅事業者の設計者からの相談であること、具体的な建築予定があることなどが利用の条件。

 このほか、2月7日には窓の断熱改修が対象になる「こどもエコ」と「先進的窓リノベ」のそれぞれの補助額を確認できる「我が家の断熱窓検索」の機能も設ける。同一の窓に複数事業の申請は不可。

2023.02.10