業務粗利トップは三菱UFJ銀行の1兆4749億円
―粗利総額1.28%増の8.6兆円、増益は26機関
今期(2023年3月期)第3四半期の各金融機関の業務粗利益データによると(開示全90行)、三菱UFJ銀行が1兆4749.11億円(前年同期比26.74%増)で引続きトップを守った。以下、三井住友銀行の1兆2878.65億円(13.85%増)、みずほ銀の1兆487.00億円(2.34%増)が続く。4位のゆうちょ銀行は8598.39億円(18.21%減)、5位の三井住友信託銀行は3657.76億円(1.23%増)だった。開示全90行の業務粗利総額は8兆6219.04億円(1.28%増)だった。上位10機関のうち増益は4機関、全体で見ても26機関に止まっている。
上位10行の粗利益の内訳を見ると、主力の資金利益は三菱UFJ銀行が1兆1194.68億円(55.75%増)で最大。以下は三井住友銀行の8713.45億円(17.28%増)、みずほ銀行の6437億円(2.27%増)、ゆうちょ銀行の6019億円(34.01%減)、三菱UFJ信託銀行の3627.82億円(414.43%増)など。
粗利益に占める資金利益シェアは、全体6位・三菱UFJ信託銀行の128.79%がトップ。これに9位・千葉銀行(91.12%)、10位・静岡銀行(85.65%)が続く。他に70%台が4行、60%台が2行、20%台が1行。役務取引利益(証券投資手数料、個人向け投信・年金保険販売手数料など)の計上額トップは三菱UFJ銀行の3552.99億円(18.84%増)。また、粗利益に占める役務利益シェアのトップは7位・りそな銀行の27.58%。債券などの売買損益を示す「その他業務利益」の計上額はゆうちょ銀行が1446.61億円(228.77%増)でトップ。
11位以下で粗利益を大きく伸ばした金融機関は、12位・SBI新生銀行(915.46億円、257.95億円増)、15位・伊予銀行(768.73億円、85.01億円増)、20位・きらぼし銀行(643.46億円、64.72億円増)、22位・七十七銀行(628.49億円、64.35億円増)など。
もっとも減益幅が大きかったのは、31位・常陽銀行(443.81億円、359.71億円減)、次いで32位のあおぞら銀行(442.14億円、235.10億円減)、30位の群馬銀行(448.51億円、221.44億円減)だった。
2023.03.31