貸金利息、三井住友銀が4462.18億円でトップ
―総額5.85%減の3.15兆円、増加機関増も額は微増
国内金融機関111機関(都銀4、信託4、生保15、損保1、地銀75、その他12)の2021年9月期業績によると、111期間の貸出金利息収入は総額3兆1519.12億円で、前年同期から5.85%(1957.71億円)減となった。上位機関はほぼ減収し、全体の増収機関は前年同期の29機関から41機関に増えているものの、増収額は微増だった。
計上額トップは三井住友銀の4462.18億円(前年同期比9.68%減)。第二位は三菱U F J銀(3888.29億円、18.92%減)で、これにみずほ銀(3724.20億円。13.64%減)、三井住友信託銀(1202億円、8.24%減)、りそな銀(898.98億円、0.08%増)などが続いた。
利息収入を伸ばしたのは、ソニー銀(残高120.81億円、20.47億円増、20.47%増、58位)が最大。次いできらぼし銀(239.85億円、19.54億円増、8.87%増、26位)、メットライフ生命(223.56億円、13.20億円増、6.27%増、30位)、愛知銀(104.57億円、12.31億円増、62位)など。
一方、利息収入を大きく減らした期間は、農林中央金庫(残高373.53億円、70.70億円減、15.92%減、15位)、新生銀(395.13億円、37.27億円減・8.62%減、13位)、三菱U F J信託銀(残高89.13億円、26.54億円減・22.94%減、75位)など。 なお111機関の総貸出金残高は658兆6903.31億円で0.68%増加。増加機関は75機関だが、利息収入を増やしたのは35機関だった。
今回利息収入を増やした41機関も、伸び率二桁が3機関あるが、ほとんどが下位機関、1%未満が10機関、1%台が12機関、2%台が5機関であり、伸び率は総じて小幅に抑えられている。
2022.01.28