三井住友T研、インバウンドは体験型増

 三井住友トラスト基礎研究所は、「アフターコロナにおけるインバウンド消費と商業施設の行方」と題したレポートをまとめた。訪日客に行ったアンケートの回答から、コロナ後のインバウンド需要について、よりアクティブに参加することで日本文化の体験を得られる「体験型観光サービス」が旅行の満足度を高めやすく重要性が増すと見通した。

 現状の体験型観光サービスは次のような4項目に分類を行った。①街歩きツアーやサイクリングツアーなど、文化を象徴する街を見回る体験②伝統的な日本文化に基づく陶芸や折り紙などモノづくりや、漫画・アニメなどサブカルチャーに加え、茶道・書道などの体験③酒蔵見学、古民家など独自文化や町工場見学、宿坊・座禅などの体験④農漁村体験やスキー・スノーボード、カヌー・カヤックなどのアクティブな体験―。

 特に③や④は、自然体験や地元住民とのコミュニケーションから、訪日客のリピート需要につながりやすく、持続的なインバウンド獲得へ重要な要素とした。

2022.12.16