リート向け融資残高、前年比1.30%増の8兆6663億円
―トップは三菱UFJ銀の1兆6253.81億円も326.56億円減
10月初旬時点の「リート融資(直近)データ」によると、Jリートに融資実績のあるレンダーの総数は、前年同月集計と比べて2機関少ない88機関。融資残高の総額は、前回から1115.84億円増となる計8兆6663.93億円で1.30%増加した。融資額を減らした金融機関は31機関(12機関増)だった。
リート向け融資残高のトップは、三菱UFJ銀行の1兆6253.81億円(326.56億円減)でトップ。積水ハウス・リート向けを45.62億円、ラサールロジポート向けを18.75億円、日本都市ファンド向けを17.46億円など、計18法人向けの融資を増やしたものの、インヴィンシブル(INV)向けを166.33億円、GLP向けを58.34億円、アクティビア・プロパティーズ(API)向けを53.22億円など、計23法人向けの融資を減らした。第2位は三井住友銀行の1兆4052.03億円(125.89億円増)。同銀は、ヘルスケア&メディカル向けを32億円、平和不動産リート向けを31.8億円、タカラレーベン不動産向けを30.91億円など29法人向けの融資を増やした。第3位のみずほ銀は、残高1兆1509.88億円(132.17億円減)。同銀は東急リアル・エステート向けを70.6億円、ケネディクス・オフィス向けを31億円、ジャパンエクセレント向けを30億円など、計27法人向けの融資残高を増やした。以下、4位の三井住友信託銀は、残高9761.32億円(37.83億円増)。日本ビルファンド向けを140億円、API向けを13.88億円、GLP向けを13.87億円など、計22法人向けの残高を増やした。
そのほか、7位の農林中央金庫は、残高2707.27億円(155.32億円増)、11位のあおぞら銀は、1802.36億円(123.74億円増)、12位の信金中央金庫は、1516.22億円(141.00億円増)など残高を100億円超増えたのは計7機関あった。一方、残高を減らしたのは80位のNTTファイナンス(残高10億円、134.00億円減)、35位のシティバンク、エヌ・エイ東京(141.22億円、108.85億円減)、27位の野村信託銀(229.12億円、43.04億円減)など。
2022.10.28