CBRE、対策緩和でインバウンド回復

 CBREは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために設けた日本への入国制限の緩和が、インバウンド需要の回復につながるとするレポートをこのほどまとめた。11日から始まった外国人の個人旅行の受け入れ解禁と、円安による外国人観光客の購買力の上昇で、不動産市場の中でも回復の遅れていたホテル、リテールマーケットは、インバウンド需要に弾みがつくと見通している。

 日本への入国制限の緩和では、19年の訪日外国人客の76・6%を占めた外国人の個人旅行を解禁する点を重要だと指摘している。回復の遅れていた都市部を中心としたホテル、リテールマーケットなどの不動産市場や、高価格帯の需要喚起への期待を挙げている。一方、これまでの日本への入国制限の緩和は、実質的に約2割の外国人しか受け入れてこない状況だったため、本格的なインバウンドの回復に至らなかったとみている。

2022.10.20