不動研ら調査、都心マンション賃料最高
―今年上期、新築・中古物件ともに上昇

 日本不動産研究所、アットホーム、ケン・コーポレーションがまとめた「住宅マーケットインデックス2022年上期」によると、東京都心5区に立地する大型タイプ(専有面積80㎡以上)の新築マンション賃料は、前年同期比で7・4%上昇した。中古(築10年)も7・7%上昇し、新築・中古とも調査開始以来で最高値となった。

 大型タイプは新築で1㎡当たり7310円、中古で6552円だった。前期比ではそれぞれ5・1%、5・3%の上昇。標準タイプ(40㎡以上80㎡未満)の新築は前期比で2・5%上昇の5123円、中古も2・5%上昇の4687円で大型タイプと同じく最高値となった。小型タイプ(40㎡未満)の新築だと0・5%上昇の4549円、中古は0・5%上昇の4280円でほぼ横ばいだった。

 東京23区では新築・中古の全タイプが上昇し、最高値となった。大型タイプの新築賃料は前期比4・6%上昇の6143円、中古は4・6%上昇の5507円。標準タイプの新築は1・4%上昇の3651円、中古は1・5%上昇の3377円、小型タイプの新築は0・7%上昇の3854円、中古は0・7%上昇の3630円だった。

 マンション価格については、都心5区の大型タイプの新築で前期比1・9%下落の1㎡当たり165・0万円だった。東京・中央区晴海の大型物件の供給で平均単価が押し下げられたことが要因。標準タイプの新築は1・2%上昇の149・9万円、小型タイプは10・8%上昇の172・5万円だった。中古は大型タイプが4・1%下落、標準タイプが2・8%の上昇、小型タイプが5・2%の上昇だった。

2022.09.30