トヨタら、台場に大型スポーツアリーナ
―25年秋開業、未来型モビリティも導入
トヨタ自動車、トヨタ不動産、トヨタアルバルク東京の3社は29日、東京・お台場エリアに建設する国際水準のスポーツアリーナの概要を発表した。バスケットボール男子、Bリーグ1部のアルバルク東京がホームアリーナとして利用するほか、「未来型モビリティサービス」も導入する。開業は25年秋の予定。
建設地はパレットタウンの一画で、トヨタ自動車のショールーム施設「メガウェブ」跡地(江東区青海、敷地面積約2.7ha)。収容客数は約1万人の規模で、土地の所有はトヨタ自動車、建物所有はトヨタ不動産、運営はトヨタアルバルク東京が手掛ける。施設名称は「(仮称)TOKYO A-ARENA」。メインアリーナ、サブアリーナなど三つの施設で構成し、アリーナの外部には屋上空間の「ファミリーパーク」と「スポーツパーク」を設ける。観客席は楕円状に配置し、コートとの一体感を高める。VIP席も設ける。アリーナは、バスケットボールのほか、バレーボールや卓球などの室内競技やアーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツなど幅広いスポーツに利用していく。
同日開いた記者会見で、トヨタ自動車の早川茂・取締役副会長は「モビリティ技術を活用した新しい観戦体験にも積極的に挑戦していきたい」と話した。移動式の飲食・物販用モビリティのほか、観戦前後の移動用にもモビリティの導入を検討しているという。環境にも配慮し、環境性能評価認証のLEED認証の取得も目指している。トヨタ自動車はアルバルクの前身となった「男子バスケットボール部」を1948年に創部。豊田章男社長は「『可能性を広げるアスリートたちの聖地』を目指したい」とのコメントを寄せた。
2022.09.02