賃貸のウェブ内見、コロナ禍で利用拡大

―ハウスコム、コロナ前後の部屋探し調査

 ハウスコムは、コロナ前とポストコロナの賃貸物件の引っ越し経験者へ行った部屋選びに関する調査結果をまとめた。内見数をコロナ前後で比較すると、訪問内見の平均回数はコロナ前が2.7回でポストコロナが2.8回と微増。訪問内見数のボリュームゾーンをみると、コロナ前が「3件」(24.9%)だったのに対し、ポストコロナが「1件」(25.3%)となり、物件数を絞って内見する人が増えている。オンライン内見の経験率はポストコロナが42.3%でコロナ前より11.4㌽と大幅に増加した。

 調査はポストコロナ(21年4月以降)に引っ越した580人と今後1年以内に引っ越す予定の13人を合わせた593人と、コロナ前(10~19年)に引っ越した経験のある579人に実施。対象は全国の15~49歳の男女。住む前に街の雰囲気や周辺環境について調べた人は、コロナ前の81.2%から89.5%へと8.3㌽増加した。調べる方法では「実際に最寄り駅などに行き自分の目で確かめた」が45.7%と最多。コロナ前との比較では「デジタルマップ上で確かめた」(37.5%)が16.8㌽、「インターネットで調べた」(45.4%)が14.2㌽増え、コロナ禍で物件探しや部屋を決める前の行動の多様化がうかがえるとしている。

 家の周辺環境で「あってほしい」と思う施設は、「スーパー」(75.8%)、「コンビニ」(69.7%)などが多かった。コロナ前との比較では「夜間営業している飲食店」(22.5%)が6.2㌽、「テイクアウトできる飲食店」(32.0%)が6.0㌽、「スポーツジム」(15.9%)が6.1㌽、「銭湯・サウナ」(22.7%)が5.2㌽それぞれ増えた。

2022.06.17