1月の住宅着工は6万戸、11カ月連続増
―国交省、分譲Mは中小規模が全国で減少
国土交通省は2月28日、1月の建築着工統計調査報告を発表した。新設住宅着工戸数は5万9690戸(前年同月比2.1%増)で、11カ月連続の増加となった。全体としては前年同月比で増加が継続するなか、分譲マンションが20%近く減少した。新設住宅着工床面積は496.8万㎡(3.0%増)で10カ月連続で増加。分譲住宅は1万8154戸(4.9%減)で、減少は4カ月ぶり。
うちマンションは7071戸(19.4%減)で3カ月ぶりに減少した。首都圏は2957戸(42.9%減)で、なかでも牽引役の東京都は1315戸(56.8%減)と大幅減。近畿圏1262戸(11.4%減)、中部圏474戸(14.1%減)。マンションの減少について国交省は「昨年1月比で大規模物件は減少していない。大規模以外が全国的にマイナスになっている」と説明する。分譲戸建ては1万1003戸(7.7%増)で9カ月連続の増加。
持家は1万8130戸(5.6%減)で2カ月連続の減少。うち民間資金による持家は1万6506戸(3.7%減)で15カ月ぶりの減少。貸家は2万3083戸(16.6%増)で11カ月連続の増加。うち民間資金による貸家は2万1580戸(19.6%増)で12カ月連続増。
民間非居住建築物の着工床面積は294万㎡(1.7%減)で、5カ月ぶりに減少した。用途別では金融業、保険業用が3万㎡(107.7%増)、不動産業用が11万㎡(76.8%増)に大幅増となった。使途別で最も増えたのは倉庫の100万㎡(17.8%増)で、5カ月連続で増加した。
2022.03.04