
在宅勤務で大切なのは「温度と明るさ」
―旭化成建材、住まいと暮らし調査より
旭化成建材の快適空間研究所がこのほどまとめた「共働き夫婦在宅勤務経験者の住まいと暮らしの意識・実態」調査によると、新型コロナウイルス流行前と比べ生活価値観・信条が変わった人は57.2%に達し、より大切になったことでは「在宅の仕事のしやすさ」が31.6%を占めた。在宅勤務の室内環境の重点は1位が「温度」(63.3%)、2位が「昼間の明るさ」(40.7%)となった。
在宅勤務の場所は居間が50.6%で最も多く、書斎が36.6%、寝室が20.2%と続く。理想の場所では書斎が57.7%で1位だった。同研究所は、室内環境で「昼間の明るさ」が重視されたのは、オフィスと室内の明るさの違いが要因とみている。3位以降は「湿度」「家の中の音」「外からの音」「仕事場のモノの多さ・整理整頓」と続いた。在宅勤務で大切にしているのは、1位が「したいことに集中できる」(41.3%)、2位が「リラックスできる」(33.8%)だった。
このほか「家族と一緒に食事ができる回数」「家族と一緒に過ごす時間」が良くなった人は、半数以上になった。新型コロナウイルス収束後も在宅勤務の割合を半数以上にしたい人は62.9%で、特に在宅勤務が週3日以上の人では8割を超えた。「通勤しないことで心身へのストレスがなくなる」「通勤時間を省けてその時間を自由に使える」「合間に家事や雑用ができる」などが利点として挙がっている。
調査は昨年9月28日~10月7日に、関東・関西の30~59歳の持家戸建て住宅居住者の共働き夫婦で、6月以降にテレワークを経験した人を対象に行い、757件の回答を分析した。
2020.02.05