貸金利息、三菱UFJ銀が7272.38億円でトップ
総額0.95%増の4.06兆円、増加機関は44機関に
国内金融機関112機関(都銀4、信託4、生保14、損保1、地銀75、その他14)の2019年9月期業績によると、112機関の貸出金利息収入(以下、利息収入)は総額4兆689.95億円で、前年同期から0.95%(381.38億円)増に止まった。増収機関も前年同期の50機関から44機関に抑えられた。計上額トップは三菱UFJ銀の7272.38億円(前年同期比1.26%減)。第2位は三井住友銀(6532.32億円、2.55%増)で、これにみずほ銀(5829.40億円、7.61%増)、三井住友信託銀(1723億円、2.13%増)、りそな銀(947.87億円、1.73%減)などが続いた。
6~10位は、日本政策投資銀(717.55億円、5.31%減)、日本生命保険(616.54億円、0.83%増)、横浜銀(602.60億円、1.01%増)、農林中央金庫(581.48億円、16.14%増)、千葉銀(550.70億円、0.29%減)。
上位10機関以外で利息収入を大きく伸ばしたのは、メットライフ生命(残高203.37億円、31.18億円増、18.11%増、39位)、ジブラルタ生命(241.12億円、26.35億円増、12.27%増、27位)、きらぼし銀(218.29億円、23.59億円増、12.12%増、32位)、あおぞら銀(301.88億円、25.38億円増、9.18%増、21位)など。その他福岡銀が19.44億円、伊予銀も17.42億円増えた。
一方、利息収入を大きく減らした機関は、三菱UFJ信託銀(残高221.68億円、92.95億円減・29.54%減、32位)、第一生命(207.56億円、35.36億円減・14.56%減、37位)、明治安田生命(341.52億円、36.59億円減・9.68%減、18位)、住友生命(140.55億円、18.06億円減・11.39%減、54位)など。
なお、112機関の総貸出金残高は593兆1447.95億円で2.69%減少しているが、今回、利息収入を減らした68機関の中に期末時点の総貸出金を増やした金融機関が計45機関に上っている。一方、三井住友信託銀と東京スター銀、東京海上日動火災、ニッセイ・ウェルス生命は、総貸出金を減らしながら、貸出金利息は増やしている。
2020.01.31