
三井不、1200億円で東京ドーム買収
三井不動産は27日、㈱東京ドームの普通株式全てを公開買付け(TOB)によって取得すると発表した。買収総額は約1200億円。完全子会社化後に、東京ドームの株式20%を㈱読売新聞グループ本社に譲渡し、三井不と読売新聞グループ、東京ドームとの間で資本業務提携契約を締結する。東京ドームは公開買付けについて賛同の意見を表明した。
三井不は、東京ドームが保有する「東京ドームシティ」の市場競争力や、スポーツ・エンターテインメントを軸にしたスタジアム・商業・ホテルが一体となった運営力を高く評価し、今回のTOBを決めた。東京ドームの子会社化を通じて、これまで展開してきたミクストユースの街づくりをさらに推進していく。
また、読売巨人軍との一体的なスタジアム運営を図ることで、読売新聞グループが持つ様々なコンテンツや発信力を活用し、収益力を向上させていく。「東京ドームシティ」の中核施設である「東京ドーム」は築30年以上経過するなど各施設の老朽化対策をはじめ、デジタル化施策の推進などが急務となっている。
2020.12.04