分譲マンション賃料、23区は堅調を維持

 東京カンテイは15日、9月の三大都市圏・主要都市別の分譲マンション賃料をまとめた。東京23区の1㎡当たりの月額募集賃料は前月比0.4%下落の3845円で、調査開始以来の最高値を記録した8月から再び弱含んだ。3月以降は現在の水準で安定した推移が続く。築年帯別でみると、大きく下げた「築5年以内」を除くと横ばいから強含みを示し、全体的に堅調さを保っているとした。

 首都圏全体では、賃料水準が高い東京都での事例シェアが拡大し、0.8%上昇の3143円となった。東京都は0.1%下落の3694円で、4カ月ぶりに弱含みとなった。近畿圏は主要エリアで築浅事例が減り、2.5%下落の1937円となった。大阪市は平均築年数が17.8年から18.5年に進んだ影響で、3.9%と大幅に下落し2445円となった。「築5年以内」をはじめ、賃料水準が比較的高い築年帯では総じて弱含みに転じているとした。

2020.10.23