住みたい街1位に横浜、郊外人気が上昇

―長谷工アの首都圏調査、吉祥寺は2位に

 長谷工アーベストがまとめた「住みたい街(駅)ランキング2020」(首都圏総合・都県別)の調査結果によると、首都圏総合1位は初めて横浜になった。同社が調査を開始した04年以来、15回連続1位の吉祥寺は2位で、3位は大宮と浦和だった。昨年と比べて、浦和、立川(5位)、三鷹(5位)など都心からのアクセスが良好な郊外の人気が上昇した。

 首都圏総合ランキングでは、商業施設などの充実と海が近く良好な自然環境に加えて、都心にもアクセスの良い立地で資産価値の維持にも期待が集まり、昨年の2位から上がって、横浜が初の1位となった。2位はこれまでの調査15回全てで1位だった吉祥寺で、駅前の商業施設や井の頭公園など自然も含めた生活環境の充実や新宿・渋谷への好アクセスが理由に上がった。3位には、2年連続となる大宮と昨年は9位だった浦和が大幅に上昇してランクイン。都心へのアクセスと住みやすさが理由として上がった。

 上位にはほかに、都心へのアクセスの良さと商業施設などの充実から、立川(5位)、三鷹(5位)、船橋(9位)など郊外中核駅が多くランクインした。住みたい理由にも、通勤時間よりも住環境を重視する傾向などの声もあり、街や住環境で重視する点に変化が生じている様子がうかがえると分析した。  東京23区内での最上位は恵比寿(5位)だった。ここ数年、23区からはトップ10に5~6つの街のランクインが続いていたが、今回は品川(8位)、池袋(9位)との計3つに減少した。  調査は、7月16日から26日までウェブを通じて実施。有効回答数は2775件だった。

2020.09.25