
ヒューリック、10年間で100件超開発
ヒューリックは20年から29年までを対象とした中長期経営計画を策定した。最終年度の目標数値として経常利益1800億円を掲げ、年100億円水準で増やしていく計画。10年間で100件超の開発や建て替えを行っていく。
基本戦略として▽労働人口の減少に対応した賃貸ポートフォリオの再構築▽開発・建て替え、バリューアッド事業の強靭化▽新規事業領域の創造▽経営基盤強化とリスク管理の徹底▽サステナビリティ重視のマネジメント―を設定。大地震が発生しても企業の継続性を維持できるよう物件の強靭化を図る。賃貸事業では、銀座、新宿東口、渋谷など4カ所ある重点エリアの物件比率を現在の38%から50%に拡大。環境配慮・BCP対応のハイスペック中規模ビルや耐火木造建築の積極採用によるハードの差別化を図る。高齢者施設は現状の3400室から5000室、宿泊施設は8200室から1万室に拡大する。成長戦略の一つとして、M&A・アライアンスに引き続き積極的に取り組む方針。具体的には日本郵政、日本郵政不動産との共同事業を進めていく。ネット投資額は22年までの3年間で9700億円を予定している。
2020.02.21