不動研、東京都心ビルの収益率は横ばい

 日本不動産研究所は25日、オフィスビルのインカム収益率とキャピタル収益率を合わせた「総合収益率」(19年6月末時点)を発表した。東京都心5区に立地するオフィスビルはインカム収益率、キャピタル収益率ともに前回調査(18年12月時点)と横ばいで、総合収益率は10.03%(前回10.08%)だった。

 都心5区のインカム収益率は4.91%(前回4.85%)、キャピタル収益率は5.12%(5.23%)だった。大阪市のオフィスビルは総合収益率が15.37%(15.10%)で、インカム収益率が6.82%(6.65%)、キャピタル収益率が8.56%(8.44%)といずれも上昇した。大阪の総合収益率は前回調査で3.11㌽上昇の15.10%と大幅に上昇し、今回も15%台を維持した。調査は「JREIオフィス投資インデックス(JOIX)」として全国13都市を対象に、半期に一度実施している。インカム収益率とは純収益を期首の資産価格で除したもので、キャピタル収益率は期末の資産価格から期首の資産価格を引いたうえで、期首の資産価格で除した数値。

2020.01.17