
全日、高知市で全国不動産会議を開催
全日本不動産協会・不動産保証協会は3日、高知県の高知市文化プラザかるぽーとで第55回全国不動産会議・高知県大会を開催した。同会議は、不動産取引などに係る諸問題に対する会員の相互研究の場として67年から毎年主要都市で開いている。今年は「龍馬の夢、土佐から創(はじ)まる物語。高知で心のせんたくを。」をテーマに、会員ら約1300人が参加した。
小田急電鉄は、複々線化事業による鉄道跡地開発計画「下北沢地区上部利用計画」で、小田急小田原線・東北沢駅~世田谷代田駅の約1.7km、敷地面積約2万7500㎡に及ぶ都心の大規模開発エリアを「下北線路街」と名付けて開発を推進。開業済みの賃貸住宅とカフェや広場など複合施設の2施設に加え、商業・住宅の複合施設や交流促進型の学生寮、下北沢エリアで不足する宿泊施設など計11施設を20年度内をメドに開業する。9月24日、20年度内までの期間限定のイベントスペース「下北線路街 空き地」(世田谷区北沢2―33―12、下北沢交番横)を開業。敷地面積約1400㎡に常設カフェのほか、レンタルキッチンやキッチンカースペースを設けて地域の交流促進を目指す。星野晃司社長は「『支援型開発』をテーマに、地域の方々に愛着を持ってもらう施設の開発を目指す」とした。
全日の原嶋和利理事長は冒頭挨拶で、6月に策定した「全日本不動産協会中期ビジョン」に触れ、「時代の変化に対応して国の基幹産業としての責務を担うために必要な、行動指針となるもの。行政をはじめ関係機関と連携し、不動産業界が直面する課題の解決に向け、しっかりと取り組んでいきたい」と語った。会議では、京都国立博物館学芸部上席研究員の宮川禎一氏が「坂本龍馬と大政奉還」をテーマに講演。全日会員による調査研究発表では、「『生涯活躍のまち』構想の現状と課題~行政と不動産業による市街地活性化の取り組み」をテーマに、パネルディスカッションを行った。次回大会は栃木県で開催する。
2019.10.11