日本の文化遺産

#4 栃木県 宇都宮・日光

県内には栃木の特産 大谷石「おおやいし」を用いた文化財の建造物が数多くある。
大谷石はその特性を生かして建物の外壁、塀などに利用されて全国的に普及していった。
歴史ある教会なども大谷石で中世ヨーロッパの様式を取り入れ建てられた。
江戸時代から採掘されてきた大谷石は、その後の石造建築に欠かせないものになった。

日光杉並木は世界最長の並木道で栃木県が誇る貴重な土木遺産。
江戸時代、日光東照宮の参道にあたる街道に植樹された。
この天然記念物が昨今、周辺の開発や車の排ガスなどの環境の変化で危機に瀕している。地元の人々と協力して県がその保護に取り組んでいる。

日光総合支所は時代の中で使われ方を変えた歴史ある建造物。
姿かたちは建築された当時のままで残されている。伝統ある木造建築として国の有形文化財に登録されている。

銅の産地だった足尾。当時その運搬に使われた足尾線が駅舎と共に文化財として残っている。特に貨物専用駅だった足尾駅には鉄道遺産としての姿がある。
現在は「わたらせ渓谷鉄道」と名を変えて渓谷を巡る鉄道として観光客の人気になっている。