日本の文化遺産

#1 千葉県香取市 佐原

利根川に通じる小野川沿いに、かつて栄えた商家が軒を連ねています。 江戸時代からの店構えをそのまま残し、風情ある姿を見せている。 店内に入れば当時の戸締りに使われていた「よろい戸」など、時代を感じさせる建具が随所に残っている。 ここの町並みは重要伝統建造物保存地区に指定され、観光地として賑わいを見せている。

利根川と横利根川の合流地点に大正10年に造られた横利根閘門「よことねこうもん」。 水位の異なる河川の水位を調整して船を上下させるための装置で、 当時は水上交通として地域の生活に大きな役割を果たした。 レンガを用いた設計は大変貴重で文化的価値は高いものだった。 平成6年老朽化により復元改築されている。

千葉で生まれた伊能忠敬「いのうただたか」。歴史上初めて正確な日本地図を完成させた偉人の貴重な記録がのこされています。 伊能忠敬旧宅には自ら設計した書院が残されている。 また記念館には測量図、測量器具、測量日記などが展示せれており、どれも国宝級のものばかりでその偉業のすごさを感じさせます。 55歳から測量を始め、地図を完成させた2年後の73歳で生涯を閉じた。

平安時代の創立で弘法大師を祀り、歴代武将の厚い信仰を受けた観福寺「かんぷくじ」。 重要文化財の懸仏「かけぼとけ」は本体が銅で立体的に造られ、崇高な輝きを放っています。 弘法大師の命日、月命日には厄除けで集まった人に護摩祈祷が行われている。