日本の文化遺産

#2 神奈川県 箱根

天下の嶮と謳われた箱根の山の東海道。江戸時代第一の主要道路でした。
旅人にとって指折りの難所で、当時そこに厳しい関所があった。
主として諸大名の謀叛防止のため造られた。「入り鉄砲に出女」といわれ特に厳しく取り締まりが行われた。丘の上にある見張り小屋からは芦ノ湖や街道を昼夜問わず監視していた。
再現された関所は史実に忠実に復元されており、当時を振り返ることが出来る。

箱根関所を越えて箱根旧街道、樹齢を重ねた大木が街道を覆う。
ここの杉並木は東海道で唯一の杉並木で、長い風雪に耐え多くの旅人を見守ってきました。
また石畳、塚などの遺構が文化財として残っています。

箱根湯本にある歴史ある旅館、時代を感じる建築の内外装は貴重なものばかりで文化的価値の高い造りになっている。
伝統的な日本建築と西洋建築を融合させた建築で、皇族を初め多くの著名人や文人に愛された。「神奈川の建築100選」に選ばれ重要文化財に指定されている。

石造文化財が集まっている箱根石仏群。岩に彫られた地蔵、磨崖仏「まがいぶつ」。 およそ800年以上も前のもので、貴重な仏教遺跡となっている。
当時このあたりの峠は最も険しく、旅の安寧を祈って造られたといわれている。

季節になるとあじさいが咲き誇りあじさい寺と呼ばれる阿弥陀寺、数珠に名前を入れて廻せば、百万遍の念仏を唱えたことになると言い伝えられている、百万遍転輪「ひゃくまんべんてんりん」や仏像などの文化財が保存されている。
また数奇な運命をたどった皇女和宮のゆかりの寺。 本堂には和宮が亡くなる時まで拝んでいた御念持仏が安置されている。